陸上男子やり投げで五輪に3大会連続出場し、世界選手権で銅メダルを獲得している愛媛県上島町出身の村上幸史さん(37)が9日夜、同町弓削下弓削のせとうち交流館で講演し、「今年は愛媛国体と世界選手権で活躍し、将来的には五輪に出場する選手を育てたい」と今後の抱負を語った。
 村上さんは同町生名島出身。2004年のアテネから12年のロンドンまで3大会連続で五輪に出場した。09年の世界選手権では3位となり、同種目で日本初のメダルを獲得。競技生活を続けるかたわら、母校の日本大で助教を務めている。
 住民ら約200人を前に、村上さんは今治明徳高校時代を「先生の指導通りに全て取り組んだ。つらかったが日本一の練習をした自信はある」と振り返り「あの3年間があったからこそ、今も現役を続けられている」と述べた。